◎市場ってどんなところですか?
「農家さんが作って持ち込んだ品物を、自分たちがスー パーのバイヤーさんなどに販売します。数週間先に持ちこ まれる品物を事前に契約する場合もあるし、競りをする ものもあります。」
◎品物はどこから来てどこへ行くのですか?
「市内はもちろん、大田や雲南から持ち込まれる個人農家 さんもあるし、JAから出荷されるものは県内全域から集 まってきます。販売先は、地元のスーパーや八百屋さんのほ か、仲卸業者や大手スーパーとも取引しています。大手はい ろいろな流通経路を持っていて、全国各地の品物を仕入れ ることができますが、地元産が欲しいということでうちの 市場とも取引してもらっています。」
◎市場の様子は以前と比べてどうですか?
「町の八百屋さんがすごく減って、競りに参加する人が少 なくなりました。この仕事に就いて40年近くになりますが、
「出雲総合地方卸売市場」をご存知ですか?ここには、市内産を中心とした地元の野菜や 果物などが集まってきます。今回は、この市場で野菜の販売を担当している川上さんにお 話を聞きました。
以前は競りがもっとにぎやか だったし、農産物もたくさん出荷 されていました。今は農産物の 量も少なくなりましたね。生産者 の高齢化と減少で、年々入荷量 が少なくなって、地元産が欲しい という買い手の要望があっても 応えられなくなってきています。」
◎こうなってほしいという思いを教えてください。 「地元の生産者が増えて、出荷量が増えるといいですね。 若手の農家さんもいて頑張ってもらっていますが、稲作が メインの営農組合で野菜作りを始めてもらうとか、農業振 興のためのいろんな制度があると思うので、それらを活用 して地元の農産物をもっと増やしてほしいです。」
地元産の農産物と、その生産者への愛情を深く感じた 川上さんのお話でした。
ある日、子ども達が湾曲させてしまった製作中の 組子細工からヒントを得て、試作を作り続ける生活 が始まりました。その過程で、「あんどんを作るた めの道具も自作していくうちに、200を超えてしまっ たよ」と語られました。
気が遠くなるほどの 失敗を繰り返し、5年 2 か 月 の 歳 月 を 経 て 「神灯あんどん」が完 成し、その工法は特許 と し て 認 定 さ れ ま し た。
今回ご紹介するのは、多々納工房(大社町)で製作される「神灯あんどん」です。小さな 木片を釘など使わずに組合せる組子細工の技術を用いて作られる「神灯あんどん」は、そ の美しい球体や緻密な紋様から木の香りと共に雰囲気のある灯りを放ち、メディアや展示 会でも紹介され、海外でも高く評価されています。製作者の多々納弘光さんは、建具職人 として中部山陰建具同業組合の卓越技術賞をはじめ、多くの賞を受賞されています。
出雲の伝統工芸
出雲の伝統工芸
出雲市には、豊かな自然と歴史に育まれた多くの優れた伝統工芸があります。
作り手の方の想いとともに出雲の工芸を紹介します。
おたずね/商工振興課 ☎21−6572
手しごとマップHP
地元でとれる食材のおいしさを再発見してもらい、積極 的に消費してもらいたい! 地元食材や生産者に親しみを もってもらい、地域への愛着を深めてもらいたい! との思 いで、毎月いろいろな情報をお届けします。
今月の担当 農業振興課 ☎21−6557
競りをする川上さん (左から3人目)
競りの様子
Vol.16 出雲の台所
神灯あんどん誕生秘話
「わしは技術を活かして、 世界にない新しいものを 作っとるから。素晴らしい と言ってもらう言葉がごち そうです。わしの全てです わ、この仕事は」
多々納工房では、魅力のある商品 を作れば信頼を得られ、興味があれ ば訪ねてもらえると考え、看板を出し ておられませんが、見る者の心をとら え癒しを感じられるようなオンリーワ ンの作品を作り続けておられます。
職人の信念
おろしうり いち ば
いち ば
せ
「神灯あんどん」
「神灯あんどん」
かんかん なびなび製作者の多々納さん